電源調達等調整額の導入について

 昨今のエネルギー情勢は、燃料価格の高騰や電力事業に関連する制度の抜本的な見直しなど、大きな転換期を迎えております。当社はこうした環境変化に柔軟に対応し、将来にわたって電力を安定供給し続けるため、従来の「燃料費調整額」を「電源調達等調整額」へと変更いたします。これまでの仕組みは主に火力発電に必要な燃料価格の変動を反映するものでしたが、新たな「電源調達等調整額」は、燃料費に加え「卸電力市場の価格変動」や「電力供給の安定化に向けた諸制度に伴う費用負担」をより適切に反映する仕組みとするものです。本制度の導入により、調達費用が予期せず高騰した場合においても安定した供給体制を維持するとともに、調達費用が低下した際のメリットを迅速にお客様へ還元することが可能となります。

目  次

電源調達等調整額について ▼各算定期間のスケジュール例 ▼現行制度との比較 ▼請求書表記の変更について ▼よくあるご質問(FAQ) ▼

電源調達等調整額について


 「電源調達等調整額」は、当該需要場所の当該月の使用電力量に、「電源調達等調整単価」を乗じて算定いたします。「電源調達等調整単価」は、「燃料調整単価」に「市場調達単価」および「安定調達調整単価」を合計して算定いたします。 「市場調達単価」は卸電力取引所における価格変動を反映し、「安定調達調整単価」は地域内の再生可能エネルギー調達費用、および電力システム改革等の制度変更に伴う安定供給のための費用に応じて算定いたします。

電源調達等調整額の構成図

現行制度との比較イメージ

現行制度との比較イメージ

※電源調達等調整単価の算定結果には、上限および下限の設定はありません。

 燃料調整単価

■算定方法

燃料調整単価は、以下の基準にて原油・液化天然ガス・石炭の貿易統計の輸入品の数量および価額の値を算定した原油換算値1キロリットル当たりの平均燃料価格および次の算式により算定いたします。

・1キロリットル当たりの平均燃料価格が基準燃料価格を下回る場合(マイナス調整)

燃料調整単価=(基準燃料価格−平均燃料価格)×基準単価/1,000

・1キロリットル当たりの平均燃料価格が基準燃料価格を上回る場合(プラス調整)

燃料調整単価=(平均燃料価格−基準燃料価格)×基準単価/1,000

平均燃料価格=A×α+B×β+C×γ

A=各平均燃料価格算定期間における1キロリットル当たりの平均原油価格

B=各平均燃料価格算定期間における1トン当たりの平均液化天然ガス価格

C=各平均燃料価格算定期間における1トン当たりの平均石炭価格

■ 算定諸元

項目 現行 新制度
基準燃料価格 26,000円/kl 26,000円/kl
基準単価 高圧 0.234円/kWh 0.234円/kWh
低圧 0.245円/kWh 0.245円/kWh
係数 α(原油) 0.1543 0.0200
β(天然ガス) 0.1322 0.2870
γ(石炭) 0.9761 0.6895

■ 算定期間

当該N月のN-5月とN-4月とN-3月の3カ月平均の平均燃料価格に基づき燃料調整単価を算定いたします。

 市場調達単価

■ 算定方法

市場調達単価は、当社の日本卸電力取引所からの調達量に応じて、中国エリアスポット市場取引の約定価格にもとづき以下の算式により算定した値といたします。

・平均市場価格が標準調達価格を下回る場合(マイナス調整)

市場調達単価=(標準調達価格-平均市場価格)×市場調達割合

・平均市場価格が標準調達価格を上回る場合(プラス調整)

市場調達単価=(平均市場価格-標準調達価格)×市場調達割合

平均市場価格=X×x+Y×y

X=各平均市場価格算定期間における平日9時から21時に対応する電力市場価格の平均値

Y=各平均市場価格算定期間におけるXを除く時間に対応する電力市場価格の平均値

x=0.7000

y=0.3000

■ 標準調達価格および市場調達割合

標準調達価格は10円45銭とし、市場調達割合は算定期間における当社市場調達量に応じて算定いたします。

■ 算定期間

当該N月のN-3月とN-2月の2カ月平均の市場価格に基づき市場調達単価を算定いたします。

 安定調達調整単価

■算定方法

 安定調達調整単価は、地域内の再生可能エネルギー発電設備において発電された電力の調達費用および電力システム改革等の制度変更に関連して生じる安定供給のための調達費用に応じて算定いたします。なお、算定は原則として毎月1日時点において行い、電源調達等調整単価に適用(加算または減算)いたします。

 各算定期間のスケジュール例

算定期間のスケジュール例

 現行制度との単価比較

 円/kWh(税込)
項目 2026年2月 2026年3月
高圧 現行の燃料費調整単価 3.09 3.21
電源調達等調整単価 2.97 3.36
差額 -0.12 +0.15
低圧 現行の燃料費調整単価 3.23 3.36
電源調達等調整単価 3.10 3.51
差額 -0.13 +0.15

*該当月における国の電気料金軽減措置(高圧2.30円/kWh、低圧4.50円/kWh)を除いた単価による比較。

請求書表記の変更について


 お客様の電気料金のうち、これまでの「燃料費調整額」が新たに導入する「電源調達等調整額」に置き換わることが変更点となります。

電気料金の構成図

請求書項目名の変更

請求書項目名の変更イメージ

よくあるご質問(FAQ)


Q

「電源調達等調整額」とは何ですか?これまでの「燃料費調整額」との違いは?

A

これまでの「燃料費調整額」は、火力発電に必要な化石燃料(石油、LNG、石炭)の価格変動のみを電気料金に反映する仕組みでした。新しい「電源調達等調整額」は、燃料価格だけでなく、「卸電力市場での取引価格の変動」や「国の制度による電力安定供給のための維持費用」なども含め、当社が電気を調達するためにかかる費用を総合的に反映する仕組みです。

Q

今回の変更で、毎月の電気代は高くなりますか?

A

その時々の市場価格や調達コストによって毎月変動するため、一概に「高くなる」または「安くなる」とは申し上げられません。卸電力市場の価格が下がった場合には、従来よりも早く「マイナス調整(お値引き)」としてお客様に還元されるメリットがあります。一方で、市場価格が著しく高騰した場合には「プラス調整(ご負担増)」となる可能性もございます。

Q

今回の変更に伴い、何か手続きは必要ですか?

A

お客様ご自身で行っていただく手続きや、契約切り替えの作業などはございません。

Q

いつから新しい算定方法(電源調達等調整額)が適用されますか?

A

2026年8月請求分(2026年7月ご使用分)から適用となります。
※ 2026年8月以降にマイページまたは書面にてご確認ください。

Q

毎月の「電源調達等調整額」の単価は、どこで確認できますか?

A

毎月の適用単価につきましては、あらかじめ当社ホームページ等でお知らせいたします。また、実際の請求金額への反映につきましては、毎月のご請求書の電源調達等調整単価にてご確認いただけます。